Sosuke Suzuki
筑波大学情報学群の学生で、Ubie株式会社のソフトウェアエンジニア。「テクノロジーで人々を適切な医療に案内する」ことを目指して、症状検索エンジン「ユビー」の開発に尽力している。また、JavaScriptのコードフォーマッターであるPrettierのメンテナーや、ブラウザエンジンであるWebKitのコミッターとしても活動中。
Track B3F 301
16:0016:30(30 min)
JavaScriptのイテレータとイテラブルの概要と課題、未来
- Japanese
JavaScriptにはイテレータとイテラブルという概念があります。これらの概念はJavaScriptでのプログラミングの幅を広げてくれます。 しかし、現実のJavaScriptプログラミングでは、イテレータやイテラブルが意図して使われているのを見かけることはあまり多 くありません。これは、現状のイテレータとイテラブルの使い勝手があまり良くないためだと私は思っています。 この課題を解決するIterator Helpersという提案があります。この提案は現在ステージ3(JSConfが開催されるころには、もうステージ4になっているかもしれません)で、メジャーなブラウザへの実装がほとんど完了しています。 このセッションでは、イテレータとイテラブルについて、以下のことがらについて話します:
- JavaScriptにおけるイテレータとイテラブルとは何か
- 今のイテレータとイテラブルが抱えている課題
- Iterator Helpersが、それらの課題をどのように解決するのか
- JavaScriptCoreにおけるIterator Helpersの実装
- これからの、イテレータとイテラブルを使ったプログラミングについての考察